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研鑽と啓発

7月21、22日は博多で全国組織の勉強会の合同例会に参加してきました。
土曜の診療後ダッシュで福岡の会場エルガーラへ駆けつけました、丁度審美歯科のセッションの発表が繰り広げられていましたが、この数年審美歯科のレベルがかなり上がってきたように感じます、しかもプレゼンテーション技術の向上にも目を見張る物があります。まあ、僕も末席をけがさせて貰っているこのSJCDというグループは日本にいくつかあるメジャーなスタディークラブの中でも特に審美歯科に秀でていることでは異論のないグループではありますが、それにしても「行くところまで行っちゃったんじゃないの」という感じでした。一日目の発表会が終わって夜は懇親会です、場所をホテルにかえての祝宴ですが、挨拶に立った今回主催の福岡SJCD会長(僕の矯正科時代の一つ後輩ではありますが)のタキシードのポケットがぱんぱんに膨らんでいたのと余興の往年のバンド「チューリップ」(財津抜き)が印象的でした。
22日は朝から一番に会場に入り11時近くまで発表を聞き、新幹線で熊本に帰りました。未だ午後まで発表会はあるのですが悲しいかなダブルブッキングです、熊本の若葉地区にある公民館で、包括支援センター主催の健康講話をせねばなりません、今回は5月に講話をしたのとは違う地区の皆さん向けに話しましたが、今回から近くに新しくできた内科の先生とジョイントでの講演になります、内科の先生はリクエストがあった演目ということで免疫についてのお話をされました、僕ら歯科医も一応大学で同じ講義を受けて勉強しているのではありますが、日常あまり直接関わらない分野なので久しぶりにリフレッシュすることが出来ました。僕は今回からオープニングに「お口の健康体操」を導入して摂食嚥下、口腔乾燥症に対する唾液腺マッサージなどの切り口から歯周病、カリエスの話をしました。この「お口の健康体操」は新潟の歯科医師会や新潟に2つ有る歯学部が協力して作られた物らしいですが、勝手にお借りして申し訳ありません、でも、より多くの方がこの体操によって健康を維持されることを目的として作られたのでしょうから、あえてご紹介しますhttp://www.dent.niigata-u.ac.jp/oral-care/video/taiso_s.wmv
最近いつも言うことなんですが、「皆さん一本も歯を抜かないようにしましょう」というのは間違ってはいないのですが、この本当の意味は「皆さん歯を抜かなくてはならない状況にならないようにしましょう」ということなのです、ぐらぐらになってしまった歯を前に患者さんが時々言われるのですがぐらぐらになった歯を動かなくすることは現代の歯科医学でもほぼ不可能なんです、ですから「歯が動いていないうちに将来動き出さないように十分なお手入れをしましょう」というのが最も的を得た話なんですね。ですから結局は日常のお手入れと定期的な検診、清掃を受けることがなにより自分の歯を永く使ってゆくための最善の手段となるわけです。
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by watdent | 2012-08-02 10:29 | お口の健康  

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