2008年 02月 22日 ( 1 )

 

時代と共に

 先日僕たちの勉強会主催の講演会に出席しました、講師は東京表参道辺りでご活躍の審美歯科第一人者の先生でした、この先生の講演は毎年1〜2回聴いていますが、いつも申し分のない綺麗な症例を見せてくれます。我々のようにいろんな事情に治療のオプションを左右される臨床ではなくて、この先生の所に来る患者さんが求めるものは常に最高の結果、もちろん保健治療は一切なしという時間も機材も薬品、材料もベストなものを十分に使うという夢のようなスタイルです。芸能人や有名人の患者さんも多く、症例によっては顔写真を見せる事が出来ないケースも多々有りました。我々のような地方都市でも最近そういう風潮ですが、やはりど真ん中ではもうすでにメタルフリーが主流になりつつあるようです。メタルフリー、つまり金属を全く使わないということで、金属の代わりにセラミックやプラスチックを使うやり方です(インプラントは別にして)。10年ほど前からセラミックの適合性や操作性、強度が良くなってきて、ここ数年十分に臨床に使えるものが出てきました、またプラスチック系の材料も課題であった強度や吸水性の面で改善されつつあります。
最近当院でも「口の中の金属をすべて無くしてほしい」という希望の患者さんがぽつぽつおみえになるようになりました、さすがに金属が多く入っている口の中をすべてセラミックに置き換えると見違えるように綺麗になります、これもアンチエイジングと呼べるんじゃないでしょうか。
そういえば今日放送局から「アルミ箔を噛むと変な味がしたり歯がじーんとしみるのは何故ですか?」という質問が廻ってきました。この原因はアルミ箔だけのせいじゃなくて噛む歯に金属の修復物が施されていてしかもその歯の歯髄(一般には神経と呼ばれてますよね)が健康な状態の場合に、アルミ箔と歯の金属が唾液という電解質の中で電流を発生させることによるもので「ガルバニー電流」と呼ばれています。ですから健康な詰め物のない歯やセラミック、プラスチック等で治療された歯ではこの現象は起きません、ちなみに僕の口の中には亡き父が40年前に詰めてくれた金属が入っていますのでこの話はよくわかります。
時代と共にゆっくりではありますが歯科治療のスタイルも変わりつつあるようです(ただしここにも格差社会の陰が見え隠れするようですが)。
何時の日か僕も最高の結果だけを目指した幸せな臨床の日々が送れる事を夢見て日々研鑽に励むのでありました。
[PR]

by watdent | 2008-02-22 23:30 | お口の健康