アンチエイジングでもないんですが(完結編)

さて僕に付いてくれた先生は若いおじさん、スタッフの方々の中では最年長ですがもちろん僕より若い人でした、良かった、ほっとしました、もしここでうら若いお嬢さん先生に当たってしまいその子をこのいかんともしがたい頭で困らせる事になってしまったらどうしようと実は先ほどより内心心配していたところでした。
先生:「本日はカットでよろしかったですか?」
僕:「ええ、こういう難しスタイルですから先生の思われるようにどんなにでもして下さい、お任せします」
とのやりとりから一時間(いつもの床屋さんは20分でやってくれますが)梳き櫛にかかる毛の少なさに小さくなりながらも丁寧に扱って頂きました、「よく男の方もみえるんですよ、今日はおみえじゃないですけど、そーですねー3割ぐらいかな」とのこと、男の方かもしれないけどそうですよねジャニーズ系ならきっと違和感ないでしょうがね、と思いつつもいろいろと仕事の話やこの辺の昔からの変わりよう(その辺りのことは30年前ならば詳しかったんだけどもう街が全然変わっちゃって話の接点がどうにか見つかるくらいの年齢差だったようです)の話などをしながら楽しく過ごしました、しかし何かの都合でその先生が僕のところから離れると何だかすごく心細く感じ、両サイド、うしろからの好奇の目から見るとはなしに見られているようで緊張の連続でしたが、なかば過ぎごろになり少し慣れてきて開き直ってしまえばそれはそれなかなか快適なひとときでした。さてほぼ仕上がりに近づき、先生が鏡を手に「後ろはこんな感じで良かったですか?」と見せてくれました、良いも悪いもすべてお任せするのが最善との認識の元に座っていたわけですから「ええけっこうです」と返事をし、正面の鏡を見るとなかなか短くなった我が髪の毛に先生はムースをつけてなんだかくねくねと数秒いじっていました。するとどうでしょうその数秒のくねくねで「これが第一線の技術か!」と納得できるような期待以上のできあがりに仕上がったのでありました。
その日は何だか嬉しくなって鼻歌交じりで家に帰り「やっぱ都会は違うよなー」と家中に自慢し、お風呂にはいて早々に床についたのでありました。さて、あくる朝起きて鏡の前に立つと、なんとそこにはまるで昨日の魔法がすっかり解けてしまったように普通のおじさんが立っていたのでありました。はてさて昨日のあの仕上がりは、、、?思いこみと勘違いの成せる業だったのでしょうか?
end
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by watdent | 2008-02-13 22:13  

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