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アンチエイジングでもないんですが(その2)

さて何処に行ったものか、いつもはやたらと目に付く美容院ですが40もとうに過ぎたおじさんが行こうとするとなかなか敷居が高いものです。そこで最近の福岡に詳しい知り合いに電話して指示を仰ぎ、指定された地区でランダムに探すことにしました、まず一軒目、かなり都会的なしつらえの白とガラスを基調としたお店ですが、通りから見ると男性のお客さんがいるようです、これは心強い、思い切ってドアを開けましたが、予約がいっぱいで2時間待ちとのこと、しかも予想通りあまり友好的ではない雰囲気、断念しました。ややあきらめ気味にAppleショップなどをふらふらと見て廻ったところでふと見上げると通り向かえの2階にあるあまり派手そうではない美容院が目に留まりました、このままでは志半ばに帰ってしまいそうな気持ちのところを再度むりやり奮起し、思い切って2階へ上がるエレベーターに乗りました、まずはとりあえずお店の前をちょっと覗いてみて、、、。と思っていたところではありますが無情にもそのエレベーターのドアはお店の中、それも係の方が迎える受付カウンターのまん前で開いたのでありました。こうなったらもう後へは戻れません「いらっしゃいませ」の挨拶に緊張しつつも精一杯普通っぽく「ここはこんな風なおじさんもお願いできるんですか?」と聞いたんですがまあ「おやじは扱わんのじゃ!」とはいえませんよね「はい、男性のお客様もけっこうおみえになりますよ」とのこと、覚悟を決めて「それじゃーお願いしようかな〜」などと言いつつ結構広い店内を見回すとこぎれいなインテリアに若ーいスタッフの皆さん、そして大きな窓からはさっき向こうから見ていた天神西通りが見えます、美容院専用のシンプルで上品なな椅子にはみ〜んな女性のお客様、このようなシチュエーションに置かれた田舎から出てきたみすぼらしいオッサンは精一杯に取り繕う訳ですが、そうです、まずあまりきょろきょろしてはいけません、ほかのお客さんをじろじろ見るなんてもってのほかです、なるべく小さくなって目立たなくする、声は大きすぎず、首を前に突き出さないであごを引く、などなど第一級非常事態対応の心持ちで自分の順番を待ったのであります、空気のように。つづく

by watdent | 2008-02-04 23:24  

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